クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠があります。普段買物やクレジットカード現金化を使用されている方はショッピング枠を利用しているのですが、この2つの利用枠について詳しく説明したいと思います。
クレジットカードのショッピング枠とは
ショッピング枠とは、一ヶ月に買い物代金として利用できる金額の総額です。
利用限度額は会員のグレードによって決まっている
まずは属性によって違いがあります。学生会員であれば低めだが、社会人になると一般に枠は広がります。
また、年収によっても違います。そして信用性です。カード利用実績を積めば限度額も増えていき、グレードの高いカードへ案内がくる場合もあります。
グレードの高いカードについて
ゴールド、プラチナ、ブラックの順でランクが上がり、ショッピング枠も増えていく傾向がどのカード会社でもあります。
ショッピング枠は多い方が良いのか
こういうとグレードの高い方が良いように聞こえますが、年会費も高くなりますので、あまり使う機会がないようであれば一般的なカードを持つことを勧めます。グレードの高いアメックスやダイナースは国内で使用できる店舗が限定される点が理由です。
無駄遣いをしてしまう
クレジットカードは利便性も高いが、ついつい使いすぎてしまうという難点もあります。
月末等で金欠の時、クレジットカードが無ければおにぎり一個で一食を済ませ数日間を乗り切るという工夫も生まれるが、クレジットカードがあるとこういった辛い経験は避けて、カードが利用できるお店で食事をしようということにもなりがちです。結果出費はかさむことになり、翌月の生活費が圧迫してしまいます。
クレジットカードのショッピング枠があれば、自宅で簡単にゲームや動画サービスを購入したり、また高額な買い物をしてしまうケースもあることでしょう。ひところサブプライムローンが話題になりましたが、無理をしてでも高額の買い物をさせてしまう魔力が、後払いや分割払いにはあるのです。入るを量りて出ずるを制すの基本に逆らっていることになり、これがグレードの高いカードを持つことに執着しないほうがよい理由です。クレジットで買った物の代価はいずれ支払わなければならない為、現金で支払うことが一般的な国内で生活している限り、クレジットカードのショッピング枠を高くする必要性はあまりないと言えます。
ショッピング枠が多い方が良いケース
ただし海外にでる機会があるのであれば話は別です。治安の悪い海外を旅行するのであれば、現金を持たないことのメリットは大きいです。長期の海外出張等の予定がある場合には、ショッピング枠が多い方がメリットとなります。
仕事で使用する方も多い方が良い
最近のビジネスでは反対に、クレジットカードしか対応していないケースも多くなっています。その為ショッピング枠が少ないと、仕入れができないといったケースになってしまう恐れもあります。
またクレジットカード現金化をされる方も、事業資金を必要とされる経営者はショッピング枠が多くあればあるほど良いでしょう。
キャッシング枠の機能について
クレジットカードのキャッシング枠については、基本的に本人が希望した場合に付けることができます。
クレジットカードを発行する時に、希望額を記入して審査に臨むようになります。
ショッピング枠以上に慎重な姿勢がもとめられる
キャッシング枠とは一ヶ月にカードで借入できる総額ですが、クレジットカードのキャッシングによる金利は、金融機関と比較すると高くなっています。手軽に利用できますがあまりお得ではないのです。ことに高額の融資を受けると小さな金利差もばかにならないのでご注意ください。
キャッシング機能の利便性
とはいえ、どうしてもお金の都合なつかない時は、キャッシング機能はありがたいものです。もちろん、後で返せることが条件になりますが、困った時のカードだのみです。クレジットカードを持っていて損はない理由の一つはこれです。
普段は絶対に使用しない心構えで
ただし、キャッシングを日常生活に組み込むのはあまりおすすめできません。たまらない体質への道まっしぐらだからです。非日常のイベントに備えて持っておくくらいの気持ちでいるのが賢明です。
そして、高い金利であるならば、借りないのが一番です。キャッシング枠があるからといって、枠いっぱい使ってしまおう等という発想は捨てた方が良いです。国内に住んでいるかぎり、カードは不測の事態に備える為のものくらいのつもりでいるのが良いでしょう。
ちなみに、ショッピング枠にせよ、キャッシング枠にせよ、支払いが滞ると延滞料金が発生します。これは意外と高いので、利用の際には支払いのめどが付いていることが条件と言えるでしょう。
