給料ファクタリングの仕組み

給料ファクタリングとはどのような取引内容なのか?

給料ファクタリング

基本的に給料は労働の対価として給料日に支払われますが、言い方を変えれば勤務先の企業から個人への債権という解釈もできます。給料ファクタリングとはその給料である債権を業者が買い取って早期に現金化する方法です。
その為給料日前に現金が必要な時に、勤務先ではなくファクタリング会社が前借をしてくれるような仕組みです。
そして、取引内容は2つの仕組みがあります。

2社間の場合

ファクタリング会社と給料債権の譲渡契約を行い、手数料が差し引かれて入金されます。勤務先から給料が入ったら業者へ返す流れです。
この為、勤務先知られることなく手軽に利用できますが、業者側も貸し倒れのリスクがある為手数料が10~20%と高くなっています。

3社間の場合

2社間に勤務先の企業が加わり、給料債権譲渡の同意を得ることが必要です。この場合は勤務先からの信用を失うリスクもありますが、ファクタリング業者側は未払いのリスクを抑えられますので手数料は5%~10%と安くなります。

合法なサービスなのか

通常のファクタリングは合法なサービスです。
しかし、給料ファクタリングは違法性の高いもので出資法違反で逮捕者も現に出ていますので、くれぐれもご利用は避けてください。

給料ファクタリングは貸金業者

2020年3月6日に金融庁は給料ファクタリングは貸金業にあたる と発表されました。その為、営業するには貸金業の免許が必要となります。
また、利息制限法に準じた手数料となりますので、上記の手数料は違法となります。現在でもこのようなサービスを行っている業者は闇金の可能性がありますので、ご注意ください。

利用するメリットはあるのか

うまく使えばメリットもある?

審査が甘い

給料ファクタリングを利用するメリットは会社員だけでなくフリーターや専業主婦でも利用可能で、専業主婦でも配偶者が働いて収入があればできます。
また審査はありますが、多重債務や返済遅延、債務整理などで金融ブラックの状態で金融機関から借入できなくても利用可能です。
さらに金融機関の信用状況に影響しないため安心できます。

給料の保険としても使える

勤め先が業績悪化などで給料が遅延した際も便利です。かなり遅れると生活費などが足りなくなり不安になります。収入の見込みがあればうまく活用し、緊急の事態を乗り切れるようにすると便利です。

急な出費時に

急なお金の入用の際に給料ファクタリング

月々の給料は基本的に月末など決まった時期に振り込まれる為、数日前は現金の持ち合わせがほとんどなくて困ることもあります。このような時に、病気や冠婚葬祭等急な出費があるとキャッシングなどでお金を用意しなければなりません。
しかし、時間がない方はキャッシングよりもスピードが速い給料ファクタリングを活用方法もあります。

デメリットも把握しよう

給料が入らなくて支払ができない

手数料が非常に高い

給料ファクタリングは借入ではない為、カードローンなどのように利息制限法の適用外です。
ちなみに、3社間ファクタリングは手数料が5%~10%ですが、これを年利に直せば60%~120%になってしまいます。ファクタリングは利息付きの返済をしないで良いため便利だと勘違いされやすいですが、その分手数料がカードローンやキャッシングの最大年利20%と比較すると3~6倍もあるため実際には大損をする仕組みです。

会社から信用を失う

また、3社間ファクタリングでは勤務先の企業から債権譲渡の同意を得てから行う為、この時点で金銭管理ができていないと思われてしまいます。
基本的に企業はお金にルーズな人は昇進や昇給をさせたがらない為、後々の影響が出ることは避けられないでしょう。

給料ファクタリングの安全性

闇金の怖い取り立て

給料ファクタリングは免許が無い為被害に遭う方も多く存在します。
しっかり支払いをすれば問題ありませんが、支払いが遅れると闇金の取り立てで起きるような被害が発生します。具体的にはしつこい電話を勤務先や実家にかけてきたり、返済ができない様であればヤミ金を紹介させられたりします。

被害に遭わない為に

給料債権を譲渡して現金化する手法はまだまだ歴史が浅く、対応する会社も限られてくるものです。
ファクタリング会社には悪徳業者も紛れ込んでいるため、即日融資に代わる資金調達、審査が甘い、勤務先に知られずに利用できるなどのうたい文句に引っかからないようにホームページで確認することが大事です。

チェックポイント

基本的にチェックする項目は利用限度額や手数料が2社間と3者間に分けて上限と下限が明記されている点で、曖昧な場合は絶対に避ける必要があります。会社の契約書は一度サインをすると辞めることは不可能ですので、相場以上の手数料の場合は疑ってそのままサインをせずに断る方法が望ましいです。
以上のように、給料ファクタリングを考えている場合は信頼できる会社を探し、必要以上に手数料を払ってしまわないようにしないといけません。

給料ファクタリングの注意点

やはり支払先が一般の業者の部分です。
クレジットカード現金化や、携帯キャリア決済現金化の場合は支払先が大手のカード会社や携帯電話会社の為安心して返済できますが、給料ファクタリングは悪徳業者や闇金も存在しますのでご利用はお勧めできません。