金貨金融とはなにか?クレジットカード現金化との違いを考察

金貨金融は闇金の新たな手口

手口

金貨金融とは、金貨販売店として営業をしている業者が法外な利息でお金を貸し出す手口です。闇金の一種だとも考えられています。札幌や福岡で流行しているサービスです。2011年に全国で初めて摘発がなされ、現在までに摘発された金貨金融業者数は210人を超えております。

逮捕の事例

東京の港区の業者では1年ちょっとで215名の方に約7,500万円を貸し付け、1,870万円の利息を得たようです。この利息は法定金利の83倍とも言われており、国民生活センターには年間約150件の相談が寄せられているようです。

金貨金融のシステム

金貨金融の流れ

金貨金融はチラシやスポーツ紙などで勧誘しています。そのようなチラシに、即日30万円融資可能などの言葉が載っており、また破産者も利用できる等と謳われています。
その仕組みについては、金貨の販売業という形で営業がなされていますので、違法や融資は行っていないと堂々と店舗を構えています。
そのお店で、顧客に対して時価が4万円の金貨を6万円で販売します。その時に6万円がなくてもツケのような形で購入することができ、購入した金貨を持って別の金貨ショップへ行って4万円で換金してもらうのです。そして、7~10日くらいの間に最初に金貨を購入したショップに6万円の金貨代を支払います。

金利はどのくらいになるのか

このため、利用者は即日現金調達ができ、業者側は2万円の利益が得る仕組みです。金貨金融業者は直接的な融資を行っていませんので、貸金業の資格は不要で商売ができることになっているのです。しかし年利に換算すると2,000%ともなりますので、どれだけ暴利なサービスです。

全国対応している

店舗営業だけではなく、郵送、宅配買取などを活用して日本全国から利用者を募っています。

支払いができないとどうなるのか

もしも金貨金融の支払いができないと、恐ろしい取り立てがあると言われています。債権は闇金業者に譲渡され、雪だるま式に利息は膨れ上がります。

クレジットカード現金化との違い

違い

一見するとクレジットカード現金化と同じなような仕組みですが、なぜ金貨金融は被害者が多く、逮捕者も出ているのでしょうか。

その理由は支払い方法にあると言えます。クレジットカードの現金化では支払いはカード会社です。一方金貨金融はその業者へ支払います。
その為、金貨金融は直接利益が生まれますので、金融会社に近いものとなり、無免許の貸金業法違反となるのです。

被害者が多い

また、金貨金融業者はクレジットカード現金化とは違い、利用者が支払ってくれる保証はありません。
その為、金融会社の様に審査を行い、もしも支払いができなければジャンプさせて、普通に貸付を行っているから返済できない利用者から被害届が出るのでしょう。そこまで強引なことを行わなければ、逮捕者も出ずに長く商売できたのではと思います。