ファクタリング詐欺について~会社を選定するポイントも考察

ファクタリング会社に対する詐欺行為について

ファクタリング詐欺には、これだけは絶対にやってはいけないという行動があります。最悪、刑事告訴されることがあるので、ご利用の際は注意してください。

売掛金を会社の資金繰りに利用する行為

注意事項

ファクタリング会社に譲渡した売掛金を、資金繰りや私的に流用する等の使い込みは法律違反で犯罪になります。譲渡した売掛金は自分のお金ではなく、ファクタリング会社側に所有する権利がありますので、業務上横領として刑事告訴される危険があります。

詐欺罪にも当たる

また、ファクタリング会社を騙す行為ともなり、詐欺にあたるケースも有る為絶対に止めましょう。

必ず指定された日に売掛金の回収した代金を払うことが必須です。
万が一逮捕されなくても、売掛先へ告訴されたことを通知されて信用を失ってしまい取引停止となるかもしれません。通知が理由で会社が倒産してしまうこともあるのです。

売掛債権を二重譲渡

ファクタリング会社に譲渡した売掛債権を、無断で他社にも譲渡する行為ももちろん違反になります。これを行えば複数の会社から現金を受け取ることができますが、結局支払いできるところは1社のみで、他社は回収困難となってしまいます。

ファクタリング会社の対策

これは詐欺罪となります。ファクタリング会社同士は、違法な詐欺行為をする顧客の情報が共有されている場合が多いです。
また、二重譲渡の被害を回避するために債権譲渡登記を行う会社もあります。

架空債権をファクタリングする行為は詐欺

三番目は、取引先や知り合いなどと共同で、架空の売掛金を計上する行為です。偽の請求書を作り、架空の売掛金をファクタリング会社に売却する行為は詐欺になります。虚偽の報告した場合、利用できなくなるどころか逮捕もあります。実際に過去に逮捕された事例もあるのです。

以上がファクタリングする際の注意点ですが、この業界には悪質な業者も存在しますので、今度は詐欺に合わない為のポイントを説明していきたいと思います。

会社を選定するポイント

取引時に重要視する6つのポイント

ファクタリング会社の社員は、銀行出身者や公認会計士などが経営している場合もあり、元ノンバンク出身の人たちや闇金出身の人たちなどが経営している会社があります。許認可がいらない為みずほやオリックス等の大手企業から、まだ設立して間もない中小企業まで存在し企業によって特徴があります。
初めて利用する際のチェックするポイントをわかりやすく紹介します。

1.ファクタリング会社の役員の経歴や顔が確認できるか

ファクタリング会社の殆んどは、代表者の顔が見えません。代表者の顔が見えるホームページやパンフレットならば、闇金ではないでしょうから初めに確認しましょう。

2.スタッフの対応は親切か

申込の際に電話対応が悪かったり、口調が荒かったりなど、おかしいと感じたら優良な業者ではない場合が多いです。
逆に親切な担当者は、ファクタリングのメリットとデメリット、融資との違いを丁寧に説明してくれます。ちゃんとした説明もせず、契約書類への署名、押印だけを求める担当者は良いファクタリング会社とは言えません。

3.契約書の控えはあるか

当然契約行為ですから契約書を2部作成し、お互いに保管することが当然の事です。もしも契約書がなければ、こちら側に不利益になるようなことが明記されていても気がつかず、後でトラブルになる可能性があります。
契約をする前に、契約書をかわすのか、また契約書の控えをもらえるのか確認しましょう。

4.契約する場所

契約する際の場所がファクタリング会社、又は申し込んだ側のオフィスのどちらかになるのが一般的ですが、カフェを指定してくるような場合は悪徳業者の可能性が高いです。

5.契約前と契約時に条件の相違がないか

契約をしようとしたら、契約前の説明された契約内容が変更されたという話はよく聞きます。契約前に説明していた条件と、契約時に変更するような交渉をするファクタリング会社が多くなっているようです。
手数料の低さを優先するのではなく、悪徳業者に引っかからないことを最優先に考えてください。当然、相場よりも異常に手数料が安い場合は、特に警戒したほうが良いです。

6.支払い方法

契約すると、会社の口座に振込で入金されるのが一般的で、売掛先から支払いがあるとファクタリング会社の口座に振込をします。
ところが、現金でファクタリング取引をすると、何にも金銭授受の証拠が残りません。受領書をもらえれば良いのですが、領収書すらもらっていなければファクタリング会社に代金を払ったかどうかの証拠が残りません。とてもリスクが高すぎるため、現金での支払いは絶対にしないでください。

ファクタリング業者が闇金ではないか見極める方法

悪徳会社から騙されない為に
ファクタリング業者は闇金なのかですが、ハッキリ言って今のところ法律的な基準がありません。
ファクタリングは中小企業経営者の強い味方として、経産省でも推進する資金調達として注目を浴びていますが、闇金業者もこの業界に目を付けております。ファクタリング業者に替わって会社情報を盗み取り、手数料を先取りして蒸発してしまう詐欺や、法外な手数料を請求する、コンサル名目の報酬を請求するなどの巧妙な動きがみられます。
今までは、手形支払いがメインであった日本の支払い形態もどんどんと多様化しており、ファクタリングを利用する企業もどんどん増えてきているのが現状です。この事業には営業許可や免許などの必要性が現在金融庁から指示されてないので、闇金や違法な詐欺業者などかと疑っても、はっきりと闇金と断定できないのです。貸金業登録が必要だという法律家もいれば、ファクタリングは厳密に貸金業には当たらないという法律家も存在しており、グレーゾーンの業態です。金融会社の場合は貸金業登録番号を調べてみると金融庁のデータベースに記載のない業者が闇金である、違法業者である事が分かったのですが、ファクタリング会社には登録番号は存在しません。

手数料の相場は?

その為悪質な業者の見分け方として手数料があります。貸金業ではない為利息制限法の罰則はありませんが、貸金業で金利にあたる部分が手数料であり、高すぎたり低すぎる業者は危険です。相場は3社間の場合が5%~10%、2社間の場合が10%~20%です。

被害に遭われたら

闇金グループは騙したまま、更にどれだけお金を引っ張り続けられるか、という事に最大の力を注いできますのですぐに警察に相談するのは当然ですが、民事不介入で対応してもらえない場合もあります。
そんな時はやはり闇金対応のプロである弁護士などに相談することをお勧めします。自分のおかれた状況をすべて話す事で闇金被害に遭っているのかどうかをスグに判断してくれると思います。法律家への相談は無料の場合もあるので、詐欺や被害に遭われた方は今すぐに相談することをお勧めします。

安心して利用できるファクタリング会社

ファクタリングは会社を建て直し軌道に乗せる為の資金調達方法です。悪徳業者に引っかかって、買掛金が期日までに支払えなかったら意味がありませんので安心できる業者をご利用ください。

安心できるファクタリング業者は銀行系です。UFJやみずほ、三井住友が行っております。
また浜銀など地方銀行も行っておりますので、メガバンク系でダメだった場合は依頼してみてください。
ファクタリングは高額取引なので、クレジットカード現金化とは違い一般の業者を活用する方法が一番手なのです。