クレジットカード現金化した人でも過払い金請求はできるのか?
10年以上前に盛んだった過払い金請求ですが、最近またCMやチラシなどで弁護士事務所や司法書士事務所を見かけるようになりましたね。10年前に過払い金請求した方やお考えだった方はなぜ今、もうできないはずなのにと思っているかもしれません。
しかしコマーシャルを行っているということはできる可能性があるのです。その為以前検討された方や、クレジットカードに対する過払い金のCMが特に多いので、現金化ユーザもできるのか解説いたします。
過払い金請求とは何か
まず過払い金請求について説明します。
過払い金とは簡単に言うと払いすぎた利息です。払いすぎた利息とは法定金利を超えたものです。
そんな法外な利息があったので、請求して利息分を返金してもらおうという手段が過払い金請求です。CMでは分かりにくいのですが、借金した元金が返ってくるわけではありません。
その法外な利息を分かりやすく説明すると、10年以上前は闇金も多く存在していましたし、ちゃんと貸金業の免許を取得した金融屋でもざらに高利貸しを行っていました。これは返金できるのであればしたいですよね。
一般的に対象となる過払い金請求
しかし、昔も今もそのような闇金に対して過払い金請求を行う法律事務所はほとんど存在しません。
闇金に請求しない理由
その理由は2つあります。
1つ目は闇金が弁護士などの専門家の請求にきちんと対応しないからです。知り合いの司法書士も言っていましたが、成約するまでに難航するため初めから利用者の依頼を断っているようです。この闇金とは専門家の間では街金も含まれていうようです。本来、闇金とは分かりやすく有名な漫画でいうと闇金ウシジマくんです。高利貸し以外にも死刑になるような犯罪も行っていました。
一方街金はミナミの帝王やナニワ金融道です。免許は持っていますが、隠れて法外な利息を取っていたので闇金と呼ばれています。
その為相手にするはテレビCMなどを行っているまっとうな大手消費者金融などです。
廃業している
2つ目はすでに廃業しているからです。後述しますが、過払い金請求するようになった時期が2010年です。そして、同時期に総量規制も行われたので、多くの街金が廃業したのです。その中には当時どなたでも知っていた武富士も含まれております。廃業した業者に過払い金を請求することはできません。
過払い金を請求できるわけ
それでは大手の武富士にでも過払い金の魔の手が来た理由を説明します。
グレーゾーン金利
これはグレーゾーン金利と呼ばれる時期がある為です。本来利息制限法で利息は年利15%~20%と決まっています。一方、2010年までは出資法で年利29.2%が上限だったのです。それだったら29.2%の出資法を守って得する貸し付けを行っていました。
しかし2010年に利息の低い利息制限法に合わせることになったのです。その時総量規制もあり、返済できないような貸し付けはできない流れになっていたので、より債務者の立場として金利の低い利息制限法に統一したようです。
しかし後出しでいわれた貸金業者はたまったものではありません。それで廃業した業者は多く存在します。その後現在の消費者金融が銀行傘下になった点もあるので、国は管理がしづらい街金を一掃したかったのかもしれません。
この出資法と利息制限法の間の約10%が、違法だとして債務者は返金できるようになったのです。
過払い金請求をする方法
過払い金を請求をするなら専門家に依頼する方法が一般的です。報酬は様々ですが成果報酬の20%が基本でしょう。20%は高いと思われますが、返ってこないお金が手に入ると思えば金額によってはボーナスが入ってきたくらいお得です。
しかし着手料を取るところもありますので、基本的には成果報酬が高くても良いでしょう。
また自分で行う方法は無理です。一概には言えませんが、過払い金を請求するにはまず履歴を相手方に開示してもらう必要があります。
しかしほとんどが相手にしてくれないでしょう。
今でも過払い金請求できる人はいます!
ただし過払い金には時効が10年となっています。その為、10年前の話なので今は請求できないと思われている方が多いのです。
対象者について
しかし対象者は
- 完済した日から10年
- 最後に取引した日から10年
なのです。その為現在利息制限法内の借り入れをしている方でも、過払い金は請求できます。
その対象者は多く存在すると言えるでしょう。
こんなところも返金できます!
レイク、プロミス、アコムこんな有名なところでも請求できます。
クレジットカード会社でも
上記のような大手消費者金融以外はすでに廃業しているので請求できないのですが、クレジットカード会社は廃業していないのでチャンスです。この為法律事務所ではクレジットカード会社に目をつけてコマーシャルしているのです。
例えば
- セディナ
- オリコ
- ジャックス
さらにステータスの高いアメックスも対象となっています。
また身近な
- イオンカード
- ビックカメラのポケットカード等
ほとんどのクレジットカードが対象となっています。
現金化した方はどうなのか?
このようにクレジットカードも対象となりますが、現金化は別です。現金化はショッピング枠を活用します。その為カード会社のショッピング枠は割賦販売法となりますのでいくら分割やリボ払いで利息を支払いし過ぎていても対象外となるのです。
またショッピング枠については昔から年利18%以内ですので対象とは言えないでしょう。
現金化業者に請求できるの?
また現金化業者は手数料20%ほど取るところもありますので、過払い請求できると思われるかもしれませんが、そもそも現金化業者は特に免許がないので請求できないのです。
また当社サポートギフトのように古物の免許を取得している業者が多いと思いますが、買取ですので特に制限はありません。
この為クレジットカード現金化されている方は、付帯しているキャッシング枠のご利用については過払い金請求ができるのです。
過払い金請求するデメリット
しかし多くの方が過払い金請求を知らないからやらないわけではなく、デメリットもあるからあんなにCMしても行っていないのです。
まず人生においてピンチといえばお金の面が大半でしょう。そんな時に藁にもすがる気持ちでお金を貸してくれた人に、法律的に返金できるからといって請求しないでしょう。
ブラックリストになる
また過払い金請求をすると相手方の社内だけではなく、業界全般からブラック扱いとなり、利用できなる可能性があるのです。
ただし完済していればブラックリストにはなりません。
クレジットカードの注意点
まあ過払い金請求する人はもう完済して一生借金しないと思っている方だと思いますが、クレジットカードにおいてはキャッシング枠を完済していてもダメなのです。それは普段使うであろうショッピング枠、要はクレジットカードを使うとカード会社に借金していることとなるので、一切使わないようにしないでください。きちんと過払い金請求が終わった後に利用する必要があります。
家族にばれる
またさまざまなやり取りを専門家と金融会社と行いますので、書類が家族に見られてしまう可能性があります。この際はサービスではありませんので、差出人も家族に配慮したような個人名だったりしません。
以上の点を踏まえて過払い金請求がベストであれば利用してください。